イタリアの北東にある主要な港町トリエステ。イタリアとスロバニアの国境に近いこの都市は、ゲルマン、ローマ共和国、オーストリア帝国等、多様な歴史をたどってきた町でもあります。
14世紀から20世紀の初めまではハプスブルグ家のもとで繁栄したオーストリア帝国の最重要な港町として繁栄し、文学、音楽の世界でも重要な町となります。第二次世界大戦後、イタリアに返還されてからは西ヨーロッパと東ヨーロッパの接点の町として政治上重要性を増します。現在は通商の起点、造船、保険等が主要産業として町の経済を支えています。
以外に知られていないのが、トリエステがコーヒー(カフェ)文化に占める重要性です。トリエステは世界有数なコーヒーの通商の起点。国際的に有名なグルメコーヒーのブランドのいくつかはトリエステを本社にしています。ウィーンの歴史あるカフェもトリエステなしではそのコーヒーを手に入れることはできなかったでしょう。
町の中心はハプスブルグの繁栄を忍ばせるバロック様式の建物と広場。アドリア海を望む広場をそぞろ歩き、海の見えるカフェ、バーでリラックス。ヨーロッパらしいリラックスしたハネムーンを。